2020/09/14
ボディー剛性は、アスリートにとっての腰と同様です
クルマ作りの中で鉄と鉄をつなぎ合わせる作業として溶接というものがあります。
溶接にはスポット溶接とレザー溶接があります。
誰にでも理解していただけるように、2枚の紙をつなぎ合わせるときのことを想像してみてください。
一つ目は紙をホッチキスで留める場合です。
左の写真が実際にスポット溶接をしている様子です。
右の画像は分かり易いように、紙と紙をホッチキスで留めスポット溶接のイメージをしてみました。
2つ目は紙をセロハンテープ、またはのりなどで隅から隅までつなぎ合わせる場合です。
普段、日常生活で鉄を取り扱うことは少ないので、紙で例えてスポット溶接とレザー溶接の違いを比較すると分かり易いと思います
実際に点で溶接する「スポット溶接」と、線で溶接する「レザー溶接」
どちらが強度になるかはご理解いただけたと思います。
ちなみに日本車は全体のうちレザー溶接の割合が10%、残り90%がスポット溶接です。
一方でフォルクスワーゲン車はレザー溶接が66?70%、残りはスポット溶接を使用しています。
何故、日本の自動車メーカーはレザー溶接を使用しないのでしょうか。
それはレザー溶接のほうがコストが高くなり、重量が増えるからです。
外観では見ることのできないレザー溶接が、ドライバーの「走る」「曲がる」「止まる」といった意思を確実にクルマへ伝達してくれています。
良く走り
安心して曲がれ
しっかり止まる
安全、品質にこだわって物づくりをしているブランドです。