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オイルショックが生んだフォルクスワーゲンの小型ディーゼルエンジンのお話し。 1976年、フォルクスワーゲンは、1974年に発売が開始された初代ゴルフの派生モデルとして、排気量1.5Lの小型ディーセルエンジンを搭載するモデルをはじめてラインアップに加えました。この誕生の背景には、1973年に世界中を揺さぶった第1次オイルショックがあります。原油価格の上昇はドイツ経済はもちろん、走行距離が長いドイツ人の生活にも影響を及ぼしました。その結果、より経済性(ガソリン比で燃費は約2割、CO2は約3割良いとされています)の高いディーゼルに注目が集まりました。初代ゴルフに搭載したの排気量1.5L小型ディーゼルエンジンは、同じ排気量のガソリンエンジンと多くの部品を共有しながら、耐久性(高圧縮、振動対策も含む)を向上させたことで、小型車に適した軽量、コンパクトなエンジンであることに加え、何よりも高い経済性(燃油代とメンテナンス用)が高く評価され、その後の小型ディーゼル車の大きな可能性を世界に示すとともに、市民権を得るようになりました。日本でも同様に、第2次オイルショックの影響を大きく受けた1979年と1980年の2年間、初代ゴルフのディーゼル仕様は、同じガソリン仕様よりも多く売れたという逆転現象まで起きています。
オイルショックが生んだフォルクスワーゲンの小型ディーゼルエンジンのお話し。 1976年、フォルクスワーゲンは、1974年に発売が開始された初代ゴルフの派生モデルとして、排気量1.5Lの小型ディーセルエンジンを搭載するモデルをはじめてラインアップに加えました。この誕生の背景には、1973年に世界中を揺さぶった第1次オイルショックがあります。原油価格の上昇はドイツ経済はもちろん、走行距離が長いドイツ人の生活にも影響を及ぼしました。その結果、より経済性(ガソリン比で燃費は約2割、CO2は約3割良いとされています)の高いディーゼルに注目が集まりました。初代ゴルフに搭載したの排気量1.5L小型ディーゼルエンジンは、同じ排気量のガソリンエンジンと多くの部品を共有しながら、耐久性(高圧縮、振動対策も含む)を向上させたことで、小型車に適した軽量、コンパクトなエンジンであることに加え、何よりも高い経済性(燃油代とメンテナンス用)が高く評価され、その後の小型ディーゼル車の大きな可能性を世界に示すとともに、市民権を得るようになりました。日本でも同様に、第2次オイルショックの影響を大きく受けた1979年と1980年の2年間、初代ゴルフのディーゼル仕様は、同じガソリン仕様よりも多く売れたという逆転現象まで起きています。

2020年6月1日にフォルクスワーゲン本社に隣接する「アウトシュタット」が、早いものでオープン20周年を迎えました。アウトシュタットは同時に開催されたハノーファー万博に合わせて開業。工場見学や新車引取りのために訪れた人々を楽しませるためのテーマパークであり、東京ドームの5つぶん以上の広さの緑豊かな敷地の中に、ポルシェ、アウディ、フォルクスワーゲン、シュコダ、セアト、ランボルギーニ、ブガッティ、ベントレー、VW商用車などフォルクスワーゲングループ各社のパビリオンとして建てられた現代建築が点在しています。パビリオンでは各社が現在販売している全車種の展示も行われています。工場見学をはじめ、屋外には自動車を試乗できるオフロードコースや、子供が電気自動車を運転できるコースなどの様々なアトラクションが点在しています。ここではフォルクスワーゲンの哲学やクルマづくりの歴史、グループ傘下のブランドなどへの理解を深める事ができます。 アウトシュタットはこちらから。 https://www.autostadt.de/
2020年6月1日にフォルクスワーゲン本社に隣接する「アウトシュタット」が、早いものでオープン20周年を迎えました。アウトシュタットは同時に開催されたハノーファー万博に合わせて開業。工場見学や新車引取りのために訪れた人々を楽しませるためのテーマパークであり、東京ドームの5つぶん以上の広さの緑豊かな敷地の中に、ポルシェ、アウディ、フォルクスワーゲン、シュコダ、セアト、ランボルギーニ、ブガッティ、ベントレー、VW商用車などフォルクスワーゲングループ各社のパビリオンとして建てられた現代建築が点在しています。パビリオンでは各社が現在販売している全車種の展示も行われています。工場見学をはじめ、屋外には自動車を試乗できるオフロードコースや、子供が電気自動車を運転できるコースなどの様々なアトラクションが点在しています。ここではフォルクスワーゲンの哲学やクルマづくりの歴史、グループ傘下のブランドなどへの理解を深める事ができます。 アウトシュタットはこちらから。 https://www.autostadt.de/

フォルクスワーゲンゴルフはドイツにて1974年に発売が始まりまもなく半世紀を迎えようとしているベストセラーモデルです。登場からすでに46年が経っている「フォルクスワーゲンゴルフ」、昨年発表された新型ゴルフが日本に登場する前に歴代ゴルフを簡単に振り返ってみましょう。全世界の歴代総生産台数はカローラに次いで2位となっています。 ゴルフの初代モデルは、ポルシェ博士が設計したフォルクスワーゲンビートルの後継として1974年に登場しました。合理的な横置きエンジンのFF2ボックスパッケージや、イタリアの工業デザイナー、G・ジウジアーロによってデザインされたスクエアなスタイリングは世界中で大ヒットしました。 「ゴルフ」という名前は、ドイツ語で「メキシコ湾流」を表す「Der Golfstom」から名づけられました。ホットハッチの元祖とも呼ばれた初代ゴルフGTIのインテリアを見ると、シフトノブがゴルフボール型になっていてしゃれがきいていますね。 初代ゴルフは1974年登場しました。全長は3725mmと、いまの感覚で見ると、up!に近い小さなボディですね。翌年75年には日本でもヤナセより発売が始まりました。翌年には1975年にはハイパワーエンジンを搭載したホットハッチモデル「ゴルフGTI」も誕生し、このモデルは世界中で大ヒットしました。その後歴代モデルには必ずGTIグレードが設定されました。またオープン4シーターモデル「ゴルフカブリオ」を設定されました。 2代目ゴルフは1983年登場しました。翌年84年より日本でも販売が開始されました。丸目2灯のデザインは初代を踏襲しながら、全長は3985mmと260mm拡大されました。カブリオはモデルチェンジすることなく初代モデルが継続生産されました。 3代目ゴルフは1991年登場しました。翌年92年に日本でも販売が開始されました。全長はさらに大きくなり、4020mmとついに4mの大台を超えました。ただ車幅が1695mmだったため、日本においては5ナンバーをかろうじてキープしていました。(GTIは、 VR6、カブリオは3ナンバーです) 4代目ゴルフは1997年登場しました。翌年98年日本販売が開始されました。全長は4155mm、そして全幅がついに1700mmを超え1735mmと、日本において3ナンバーサイズとなりました。このゴルフ?には、3.2リッタ
フォルクスワーゲンゴルフはドイツにて1974年に発売が始まりまもなく半世紀を迎えようとしているベストセラーモデルです。登場からすでに46年が経っている「フォルクスワーゲンゴルフ」、昨年発表された新型ゴルフが日本に登場する前に歴代ゴルフを簡単に振り返ってみましょう。全世界の歴代総生産台数はカローラに次いで2位となっています。 ゴルフの初代モデルは、ポルシェ博士が設計したフォルクスワーゲンビートルの後継として1974年に登場しました。合理的な横置きエンジンのFF2ボックスパッケージや、イタリアの工業デザイナー、G・ジウジアーロによってデザインされたスクエアなスタイリングは世界中で大ヒットしました。 「ゴルフ」という名前は、ドイツ語で「メキシコ湾流」を表す「Der Golfstom」から名づけられました。ホットハッチの元祖とも呼ばれた初代ゴルフGTIのインテリアを見ると、シフトノブがゴルフボール型になっていてしゃれがきいていますね。 初代ゴルフは1974年登場しました。全長は3725mmと、いまの感覚で見ると、up!に近い小さなボディですね。翌年75年には日本でもヤナセより発売が始まりました。翌年には1975年にはハイパワーエンジンを搭載したホットハッチモデル「ゴルフGTI」も誕生し、このモデルは世界中で大ヒットしました。その後歴代モデルには必ずGTIグレードが設定されました。またオープン4シーターモデル「ゴルフカブリオ」を設定されました。 2代目ゴルフは1983年登場しました。翌年84年より日本でも販売が開始されました。丸目2灯のデザインは初代を踏襲しながら、全長は3985mmと260mm拡大されました。カブリオはモデルチェンジすることなく初代モデルが継続生産されました。 3代目ゴルフは1991年登場しました。翌年92年に日本でも販売が開始されました。全長はさらに大きくなり、4020mmとついに4mの大台を超えました。ただ車幅が1695mmだったため、日本においては5ナンバーをかろうじてキープしていました。(GTIは、 VR6、カブリオは3ナンバーです) 4代目ゴルフは1997年登場しました。翌年98年日本販売が開始されました。全長は4155mm、そして全幅がついに1700mmを超え1735mmと、日本において3ナンバーサイズとなりました。このゴルフ?には、3.2リッタ

先日、「Polo」が輸入車初の最高評価「ASV+++」を獲得したお話をしましたが、間もなく日本でも発売されるであろう新型ゴルフは昨年12月にEuro NCAPの衝突安全性テストで最高評価の5つ星を獲得しています。Euro NCAPの安全性試験で最高評価となる5つ星を獲得するには、「成人乗員保護性能」で80%以上、「子供(幼児・児童)乗員保護性能」で75%以上、「歩行者保護性能」で60%以上、「安全補助装置」で50%以上という4項目をすべてクリアしなければならない。新型ゴルフは成人乗員保護性能」で95%、「子供乗員保護性能」で89%、「歩行者保護性能」で76%、「安全補助装置」で78%。すべての項目で基準値を上回り、総合5つ星を獲得しました。さすがゴルフですね。 そのテストの模様はこちらから。 https://www.youtube.com/embed/Oz6H5xyjn4Q
先日、「Polo」が輸入車初の最高評価「ASV+++」を獲得したお話をしましたが、間もなく日本でも発売されるであろう新型ゴルフは昨年12月にEuro NCAPの衝突安全性テストで最高評価の5つ星を獲得しています。Euro NCAPの安全性試験で最高評価となる5つ星を獲得するには、「成人乗員保護性能」で80%以上、「子供(幼児・児童)乗員保護性能」で75%以上、「歩行者保護性能」で60%以上、「安全補助装置」で50%以上という4項目をすべてクリアしなければならない。新型ゴルフは成人乗員保護性能」で95%、「子供乗員保護性能」で89%、「歩行者保護性能」で76%、「安全補助装置」で78%。すべての項目で基準値を上回り、総合5つ星を獲得しました。さすがゴルフですね。 そのテストの模様はこちらから。 https://www.youtube.com/embed/Oz6H5xyjn4Q

2020/06/07
本日のブログはお休みします。 すみません。
2020/06/07
本日のブログはお休みします。 すみません。

フォルクスワーゲンの生みの親であるフェルディナンド・ポルシェ博士は、1875年に旧チェコスロバキア領の北ボヘミア地方で誕生しました。 幼い頃から電気や機械に優れた才能を発揮し、国立工業学校を経てエンジニアとなった後は、複数の企業で電気自動車や電気とガソリンのハイブリッド車などの開発に携わりました。 フォルクスワーゲンブランドの持つ"革新性"の原点ともいえる技術を構築していったのです。 1930年に自身の設計事務所を設立したポルシェ博士は、「大衆のための実用的かつ進歩的な小型経済車の製作」という夢へ情熱を傾け、1934年にはドイツ政府に「国民車構想」を提出しました。 それは、 ・5人家族が安全に乗れ、乗り心地と操縦性に優れていること。 ・車内とトランクスペースが十分にあり、無駄な装備がないこと。 ・修理が簡単であること。 ・最高速度を犠牲にせず、十分な速度と登坂能力をもっていること。 ・ボディ形状を1種類に限らずバリエーションが豊富であること。 というものでした。 この国民車構想は、当時のドイツ政府の目に留まり、その支援を得ることになったのです。 その後ポルシェ博士は潤沢な資金援助により、VW3、VW30というネーミングの試作車を次々に開発。1938年に最終プロトタイプが40台製作されVW38と名付けられました。このプロトタイプはビートルとほぼ同じ完成度を実現しました。 試作車の開発では、250万kmにも及ぶ過酷な走行テストなどを実施、現代のフォルクスワーゲン車の大きな特徴でもある「信頼性」や「耐久性」が、この時点ですでに確立されていたことがわかるのです。
フォルクスワーゲンの生みの親であるフェルディナンド・ポルシェ博士は、1875年に旧チェコスロバキア領の北ボヘミア地方で誕生しました。 幼い頃から電気や機械に優れた才能を発揮し、国立工業学校を経てエンジニアとなった後は、複数の企業で電気自動車や電気とガソリンのハイブリッド車などの開発に携わりました。 フォルクスワーゲンブランドの持つ"革新性"の原点ともいえる技術を構築していったのです。 1930年に自身の設計事務所を設立したポルシェ博士は、「大衆のための実用的かつ進歩的な小型経済車の製作」という夢へ情熱を傾け、1934年にはドイツ政府に「国民車構想」を提出しました。 それは、 ・5人家族が安全に乗れ、乗り心地と操縦性に優れていること。 ・車内とトランクスペースが十分にあり、無駄な装備がないこと。 ・修理が簡単であること。 ・最高速度を犠牲にせず、十分な速度と登坂能力をもっていること。 ・ボディ形状を1種類に限らずバリエーションが豊富であること。 というものでした。 この国民車構想は、当時のドイツ政府の目に留まり、その支援を得ることになったのです。 その後ポルシェ博士は潤沢な資金援助により、VW3、VW30というネーミングの試作車を次々に開発。1938年に最終プロトタイプが40台製作されVW38と名付けられました。このプロトタイプはビートルとほぼ同じ完成度を実現しました。 試作車の開発では、250万kmにも及ぶ過酷な走行テストなどを実施、現代のフォルクスワーゲン車の大きな特徴でもある「信頼性」や「耐久性」が、この時点ですでに確立されていたことがわかるのです。

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