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2023/07/06

富士モータースポーツミュージアム

こんにちは!4月に異動してきました、サービステクニシャンの庄司です。

今回は富士スピードウェイに隣接する『富士モータースポーツフォレスト』にある『富士モータースポーツミュージアム』をご紹介します。

富士スピードウェイの最終コーナー側にある『富士スピードウェイホテル』に併設されている、モータースポーツに関連する歴史的な車が展示されている博物館が富士モータースポーツミュージアムになります。

ここでは展示されている車両をいくつかご紹介します。

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1914 スタッツ ベアキャット シリーズF
今から100年以上前にアメリカのインディ500マイルレースで活躍していたマシン。

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サスペンションはリーフスプリングなのですが、なんとこの黒い部品がショックアブソーバーなのだそうです。

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1926 ブガッティ タイプ35B
ブガッティのタイプ35は、クラシックカーに疎い私でも知っている名車です。
日本でもクラシックカーラリーに参戦したりしているので、見たことがある方もいるのではないでしょうか。

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1969 トヨタ7 (ノンターボ)

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1970 トヨタ7ターボ (レプリカ)

1960年代から70年代のスポーツカーレースに参戦するためにトヨタが制作したレーシングカーです。
現存するのはノンターボの8号車のみで、入り口に展示されているツインターボ仕様はレプリカになります。
専用に開発された4968ccのV型8気筒DOHCエンジンは自然吸気仕様で600馬力、ツインターボ仕様で800馬力を発生したと言われています。

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1974 三菱ランサー1600GSR (A73)
ランサーのラリーカーとして最初に成功したマシンが、このA73型ランサーGSRです。
軽量コンパクトで耐久性や信頼性に優れ、73年のオーストラリア・サザンクロスラリーで優勝、翌74年にはWRCのサファリラリーに初参戦で初優勝を飾っています。

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1981 日産バイオレット
日産がサファリラリー4連覇を達成した時の3勝目をマークしたマシンそのものです。
ラリーカーの開発はモトクロス上がりだった長谷見昌弘さんと星野一義さんが担当しました。

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1993 トヨタ セリカ GT‐FOUR ST185
オーストラリアラリー優勝車で、ユハ・カンクネン/ニッキー・グリスト組のマシンです。
先代に比べてボディが大きくなったことで若干ドライビングに影響があったものの、この年はドライバーとマニュファクチャラーの両タイトルを獲得しています。

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1996 スバル インプレッサ555
95年に当時最年少でWRCのドライバーズチャンピオンに輝いた伝説のドライバー、コリン・マクレーが96年にドライブしたマシンです。

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1991 マツダ787B (レプリカ)
91年のルマン24時間耐久レースにおいて、日本車として初めて総合優勝を成し遂げた伝説のマシンです。
本物は2011年にフルレストアされて、現在もレーシングスピードで走行可能な状態ですが、ここに展示されているのはルマン優勝後にマツダで製作された5台のレプリカのうちの1台です。
搭載されたR26B型4ローターロータリーエンジンは、当初800ps/10000rpmで開発されていましたが、それに耐えられるトランスミッションが無かったため、700ps/9000rpmに抑えられていました。

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1987 フットワーク ムーンクラフトスペシャル7/マーチ85J ヤマハ
87年の富士グランチャンピオンシップレースに参戦したマシンです。
全日本F2選手権用に作られたマーチ85Jというフォーミュラカーのシャシーに、レーシングカーデザイナーの由良拓也さんがデザインしたボディを被せたもの。
エンジンもF2用にヤマハが生産したOX‐66型1995ccV型6気筒DOHCエンジンを搭載、当時F3000でもムーンクラフトから参戦していた鈴木亜久里さんがドライブしました。

他にも多数のマシンが展示されていますので、機会がありましたら是非行ってみてください。
当日入館も可能ですが、基本的には事前予約制ですので、日程に合わせて公式ホームページで事前予約してからの訪問をお勧めします。
館内ではガイドツアーも行っているので、利用してみてはいかがでしょうか?

庄司 純也 サービステクニシャン

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