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2020/06/12

世界で最も愛されているクルマのお話し。

世界で最も愛され続けているクルマ、それはビートルです。

フォルクスワーゲンの記念すべき最初のモデルであり、フォルクスワーゲンという企業とブランドを成功へと導いたビートル。その生産は、第二次世界大戦が終結した1945年にウォルフスブルグで始まりました。

当初は、戦争によって壊滅的な被害を受けた工場での少量生産でしたが、1947年にはオランダへの輸出を開始。2年後の1949年に工場の管理権がイギリスからドイツ連邦政府に譲渡されると、ビートルの生産は勢いを増していきました。 1950年代になると、ビートルはドイツ経済の奇跡的な復興に大きく貢献しました。ポルシェ博士が描いた国民車構想は現実のものとなり、世界的なモータリゼーションの急速な普及の礎となったのです。

ビートルは、「クラスを超えた自動車」として多くの人々を魅了し、ドイツ国内の約40%という大きなシェアを獲得、1967年には累計生産台数が1000万台を突破し、1972年にはT型フォードが記録した1500万7033台という驚異的な数字すらも塗り替えてしまったのです。ビートルは、自動車先進国であるアメリカでも高い評価を受けました。今では車名となっている"ビートル"というニックネームを付けたのもアメリカ人で、現在でもなおビートルは、アメリカ市場において高い人気を集めています。

ビートルの正式名称はVolkswagenタイプ1ですが

日本では「カブト虫」

英語圏では「ビートル(Beetle)」「バグ(Bug)」

ドイツでは「ケーファー(Käfer=カナブンやカブトムシなどの甲虫類)」

フランスでは「コシネル(Coccinelle=てんとう虫)」

イタリアでは「マジョリーノ(Maggiolino=大型のコガネ虫)」

ブラジルなどでは「フスカ(Fusca=南米産の大ゴキブリ)」

タイでは「タオ(亀)」

メキシコでは「Vocho(ボチョ)」

など今でも全世界で様々な愛称で親しまれています。

この他にも様々な逸話を残したビートルは、1978年にドイツ国内での生産を終了しましたが、その後メキシコやブラジルなどで生産を続け、2003年7月30日に2152万9464台という大記録を打ち立て60年近い歴史に終止符を打ったのです。

この日、最後までビートルを造り続けてきたメキシコのフォルクスワーゲン・デ・メヒコ、プエブラ工場では記念式典が開かれました。「ウルティマ・エディシオン(最終エディション)」と名付けられた限定車のうち、最後の1台、2152万9464台目のビートルは、花の装飾やメキシコ音楽で見送られながらラインオフしました。その後船で大西洋を渡り、ドイツへと里帰りしたとの事です。ビートルは、これまで世界20カ国以上で生産されてきました。ドイツでは1978年の製造終了までに1620万台以上が造られ、メキシコでは、39年もの間、約170万台が生産されました。


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