Staff Blog

2014/05/29

野球は人生の縮図

営業スタッフの関谷です。先日、追浜にある横須賀スタジアムにて開催されたプロ野球、
横浜DeNAベイスターズ-東北楽天ゴールデンイーグルスの試合を観戦してきました。

交流戦のカードですが、今回見てきたのは2軍(イースタンリーグ)の試合です。
普段なかなかTV中継や新聞にも掲載されない選手が多く、1軍出場経験のない若手選手や調整中のベテラン選手、100番台の背番号をつけている育成選手などのプレーを観戦してきました。試合中も選手コーチの声やスタンドからの応援/野次も、鳴り物応援が少ない分よく聞こえます。

といってもそこはプロ野球興行。1軍の試合と同様にお金を払ってチケットを購入、タオルや応援グッズなども販売されていて、また、試合中にグラウンドに足を踏み入れることができるなど、1軍の試合程の華やかさはないものの、身近さを前面に打ち出したファンサービスはファームならではでしょう。熱心なファンが着用しているレプリカユニフォームには、選手のサインがたくさん書かれていました。

この試合の一番のハイライトは、楽天のゴールデンルーキー松井裕樹!出ました!一昨年に甲子園球場で22奪三振の試合を見せてもらって以来の再会。

7回裏からのリリーフ登板でしたが、2イニングを投げ、2四死球ながら無失点。
伝家の宝刀スライダーがキレキレで、6つのアウトのうち5奪三振は圧巻でした。

試合は15?2で楽天の圧勝。ゲームの勝ち負けよりも、その内容について思うところがあります。

野球には選手/監督/コーチ、球団スタッフ、それぞれのポジションで多種多様の仕事があります。監督の仕事、コーチの仕事、先発投手の仕事、2番バッターの仕事、スコアラーの仕事etc。
試合に出る選手には結果が求められ、またその結果によって、個々に課題も表面化するわけです。もちろん、結果=現実という図式も成り立ちます。
2軍だからということではないと思いますが、投手陣は制球難からの四死球、単調な配球、守備面ではベースカバーなどの連係ミス、打球判断を見誤る、etc。こういった場面が多々見受けられました。

当たり前のことを当たり前にすることの難しさ、これは日常生活や会社業務においても同じことです。勝負所でそれをこなしていくには、常日頃からの心構え、準備、努力の積み重ねです。
特に野球の場合は団体競技ですから、そのプレーの一つ一つが、試合結果を大きく左右するものとなります。個々に最低限の役割ができていないと、チームプレーも成り立たなくなってしまう、この日の試合はそんな実例だったように思います。

自分に足りないものを見つけ、練習、確認、実行。チーム全体に足りないものを見つけ、練習、確認、実行。個々の力で足りないものがあれば全体で補う、それがチームワークです。いかに優秀な選手が集まっても、
チームワークがうまくいっていないところはなかなか結果に表れないでしょう。要は野球は1人ではできないということです。
この試合は残念ながらチームワーク以前の問題でしたが、集団でプレーをする以上、一つ歯車が狂ってしまえばこんな試合もあります。その歯車は個々であり、狂わない、自滅しないようにする努力は最低限必要なことだと思います。これは社会の一員としても同じことが言えますね。
業務改善においてはPDCA(Plan-Do-Check-Action)という言葉もありますが、人はこの実践の繰り返しで成長していくのだなあと、あらためて思います。

そして良い結果を残せても、やはり反省すべき点もあるものです。この日2イニングで5奪三振の松井投手も、立ち上がりの制球難は今後の課題でしょう。
また、卓越した能力を持ちながら、チーム事情から2軍帯同に甘んじている選手もいました。
与えられた場面で結果を残しながら、上から声がかかるのを待つしかないのですが。
その一方で、トレードやFA/人的補償によってチャンスを掴み、新天地で活躍している選手がいることも事実です。

「野球は人生の縮図」とは良く言ったもので、この日の野球観戦にはそれが凝縮されていたように思いました。


関谷 和道 営業スタッフ

プロフィール →