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2019/10/08

VW山形中央陸上部活動報告 最終章・・・!?

VW山形中央陸上部副部長の大谷です。

早いもので10月ですね。

この季節になるとプロ野球界では多くの選手が惜しまれつつ引退を決意します。

ジャイアンツの阿部慎之助選手

千葉ロッテの福浦和也選手

思い返すと上原浩治選手やイチロー選手も今年引退されましたね。

そしてここにも一人、ユニフォームを脱ごうとしている男が...。

部長.jpg

長年にわたりVW山形中央陸上部2名をまとめ上げてきた今野部長

多くの感動を本当にありがとうございました。

という事で今回の「山形まるごとマラソン」は私単独でのエントリー。

と同時に部員1名では陸上部の活動継続が事実上困難となります

新入部員が入部しない限り、この山形まるごとマラソンがラストレースになってしまいます

これは私の熱い走りで新入部員を集めるしかない

そんな悲壮な覚悟で臨んだレース当日。

朝目覚めるとあいにくの雨模様

私にはある不安がよぎります。

「雨水が目に入らないか・・・?」

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが...

そうです。

私は極端にまつ毛が少ないのです!

これは大問題

そんな不安を抱えつつ会場に着く頃にはちょうど天気は曇りに

しかし予報ではまだ雨マーク・・・

そこで

とりあえずスマホを入れるウエストポーチに帽子を取り付けておくことに

ポーチ.jpg

まさかこの帽子が後に大問題を起こすことになろうとは・・・。

そんな事は知る由もなく、いよいよレースはスタートです!

suta-to.jpg

全国的にも人気が高い「山形まるごとマラソン」

今年のハーフ部門は4,629人がエントリー。

熱気と興奮の中、一斉にスタートです

ちなみにコースは今年もこんな感じ。

コースマップ.jpg

マップ白黒.jpg

今年は昨年よりも練習量が少なく、やや不安のある走り出し

しかし今年もまた多くのお客様の応援で力が湧いてきます!

レース前日に声をかけてくださったり、メールをくださったり、本当に感謝感激です

本当にありがとうございます

そんな応援を力に変え、予想以上に軽快に体が動きます

1キロ5分ペースで快調にレースは進んでいきます。

さあ余力もたっぷりで10キロ地点

山形南高校へと向かう上り坂

ここでまさかの事件

腰にぶら下げていた帽子がポロリ

まじか

キャップ.jpg

ここでこれが外れますか?(笑)

少し戻って拾い上げ、反転した瞬間にパキッ

ん???

左ヒザと骨盤に違和感・・・

数十メートル走ると激痛

はい、残り11キロで左ヒザが曲がりません

ここで私は考えます

?止まる

?歩く

?いけるところまで走る

?いけるところまで走りつつブログネタを考える

もちろん?を選択 (笑)

そして気づきます

フォルクスワーゲンには「アクティブシリンダーマネージメント(ACT)」

という素晴らしい技術があるではないか

(ゴルフハイライン等に搭載)

ACT.jpg

これはエンジンの負荷がそれほど大きくない場合、

4気筒のうち2気筒を休止させて燃費の向上を図るもの。

言わば半分の力で走れる技術。

ここは私もACT発動

ほぼ右足のみで蹴り上げ、左足はひょっこら、ひょっこら・・・

進まない思うように進まない

気力もスタミナも充分!

でもヒザが曲がらない

なんとももどかしい!!!

フォルクスワーゲンの技術のすごさを改めて思い知らされます

そうこうしているうちに最大の難所、「芋煮坂」へ!

登りは更にキツイ

しかしこの「ひょっこら大谷」を沿道の皆さんが応援してくれます

自分でも信じられない力が湧いてきます!

渾身の力で登り切り、残りはまだ7キロ

さあこの足でどうする・・・

またも私は思い付きました

もし私より苦しんでいるランナーがいたら、今度は私が勇気づけようと

むむ、坂を下り終えた頃にはひょっこら大谷より苦しい様子のランナーがいるではないか。

すかさず追い越し際に「頑張りましょう!」と声をかけます

少しでも力になりますように

しかしランナーの皆さんは思ったはずです。

「あんたに言われたくない」と(笑)

そんなひどいひょっこらフォームのまま何とかゴール

完走証.jpg

記録はネットタイムで1時間54分39秒

昨年より6分程遅れてのゴールでしたが、何とか完走できたのであります

しかし気力、スタミナはまだまだ十分だったためどこか不完全燃焼なラストラン・・・

少し肩を落としながら帰路につこうとした時でした。

ふとコースを見ると最後尾のランナーがゴールへと向かおうとしております。

40代?50代くらいの男性でしょうか。

足元はふらふら、表情にもレースの過酷さが伺えます。

しかしその姿は決して下を向くことなく、必死にゴールへと向かおうとしていました。

私も思わず胸が熱くなり声援を送ります!

「頑張れ

タイムは2時間58分でのゴールでしたが、記録ではない感動がそこにはありました。

「走る」ということだけで人はこんなにも感動を伝えられるのか・・・

思い返せば皆様に支えられて活動してきた我らVW山形中央陸上部。

恩返しもせずにこのままVW山形中央陸上部を廃部にするわけにはいかない

私たちのランで少しでも皆様方に勇気と感動を与えられるならば走り続けよう

そのためにはこの男の復活が必要だ

部長.jpg

ショールームにお越しの際は是非今野部長に復活の声援をお願い致します(笑)

合わせて「ACT」搭載のゴルフハイラインの試乗車もご用意しております

VW山形中央陸上部の挑戦はまだまだ続く

大谷 大 スタッフ

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