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2020/07/28

ドイツワインの今

みなさん、こんにちは。今回このブログを担当します VW郡山インター サービステクニシャンの近藤と申します。

いまだ先の見えない、コロナ禍ですが、いかがお過ごしでしょうか。

私も、旅行好きなので、出掛けられないのが辛いです そんなステイホーム週間にスマホに保存されている写真を見ていたら、2018年に行ったの写真があり、その時に飲んだドイツワインを思い出しました。

今回はそんなドイツワインについて書こうと思います。

伝統のあるドイツワインで思い浮かべるのは、白ワインでしかも貴腐ワイン(*1)や、アイスワイン(*1)のような甘口のワインではないでしょうか!?

しかし近年では、辛口の白ワインが主流のようです。

 *1 貴腐ワイン : 貴腐ぶどう(果皮が、カビ菌に感染する事で糖度が高まり、芳香を帯びたぶどう)の果汁を使用して作るワイン

   アイスワイン : ぶどうを樹木に残したまま、マイナス7℃以下の気温で自然に凍結した、ぶどうの果汁を使用して作るワイン

しかしは緯度が高いためワイン生産の北限とされていて、ぶどうの栽培には人々の色んな知恵が詰まっているようです。

代表的な例を挙げると、私が訪れた、ラインガウ地域(*2)では、ライン川の北側にある、南向きの斜面を利用して、ぶどうの栽培をしているようです。なぜ収穫などの作業がしずらい斜面かと疑問に思う方もいると思いますが、南向きの斜面に作る事で太陽からの日当たりが良くなる事。また川に面した斜面なので、水面からの太陽光の反射も得られる事で温暖な環境になるようです。こうした地理的条件がラインガウには揃っていたのです。

*写真をクリックすると拡大します。

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*2 ラインガウ地域 : ドイツ第5の都市、フランクフルトから、アウトバーンを西へ1時間程行ったライン川沿いの北側の地域

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そんなラインガウにある、ドイツ5大畑の名を冠する名門のシュロスフォルラーツというワイナリーに行く事ができました。シュロスフォルラーツの歴史は大変古く、西暦1211年のインヴォイス(明細書)から、その歴史を書類にて証明できる世界最古のワイナリーだそうです。

またこのワイナリーは古いだけでなく、近代的な醸造設備を取り入れたり、コルク栓の代わりに、ヴィノ・ロック(ガラス栓)や、最近主流になりつつある、スクリューキャップを用いる等、革新も行っているそうです。 

ワイナリーも、ライン川を望む斜面の中腹にあり、周囲をぶどう畑に囲まれ、すばらしいロケーションでした。

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そして、このシュロスフォルラーツで生み出される、白ワインは、リースリング種(*3)特有の華やかなアロマ豊かな果実味を感じられて、酸度と糖度のバランスも良くて、エレガントという表現ができるワインだと、思いました

*3 リースリング種 : 白ワイン醸造に用いられる、ぶどうの一種。ラインガウが原産地で、この地域で栽培される90%が、このリースリング種です。

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冒頭の方で、ドイツがワイン生産の北限と書きましたが、実は昨今の異常気象や地球温暖化の影響で、さらに北に位置するイギリスやスウェーデン等でも、ぶどう栽培が可能になりワインの生産量も増えているそうです。

またドイツワインの生産にも変化があり、赤ワインの原料となる黒ブドウ(ピノ・ノワール種)の栽培が増えてきていて、品質の高い赤ワインが多くなってきてるそうです。私もそんな話を聞いたので、ドイツの赤ワインも興味が出てきて現在、勉強中

これらの事などを考えると、将来ドイツの白ワインが飲めなくなる日が来るのではないかと思っています

だから今ある物は、今楽しんだ方が良いと最近思うようになりました

最後に、みなさんも、ぜひ一度に行って歴史や文化を感じながら、ワインを楽しんでみてください あと、ビールも

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