フォルクスワーゲンはこだわっています<塗装の秘密>
フォルクスワーゲンのエナメル質のような塗装には、
秘密があります・・・。
フォルクスワーゲンの塗装面を、ぜひじっくり見てください。
そして、ほかの車と比べてみてください。
同系色の色でも、その深みの違いが感じられるはずです。ボディ表面がとても柔らかそうな、エナメル質のような光沢と質感を放っています。
塗装の専門職人の中にはこのような状態を「ぬめり」と表現する人がいます。これは高品質な塗料を使うことはもちろん、時間をかけた塗装工程があってはじめて表面に現れる高度な塗装技術の証なのです。
フルオートメーション化されたペイント工場。最高レベルのクリーンさが保たれています。少しの埃でもあればそれは塗装面に付着してしまいます。どんな埃も寄せ付けないブースの中で、フォルクスワーゲンのペイント作業は驚くほど緻密に行われているのです。
防錆効果を高めるための皮膜をつくり、その上から飛び石などで簡単にボディが傷付かないよう耐久性をもたせる層を上塗りします。その後、晴れて下地剤の登場です。下地づくりは、ボディカラーの深みを出すための重要なポイントとなるため、とても丹念な作業が施されます。
じつはこの段階で、とてもユニークな作業が行われます。それはダチョウの羽が使われるのです。最終的なボディカラーを塗る直前にダチョウの羽根を使って表面の細かい埃を取り除くのです。目に見えない埃を徹底的に落とすにはダチョウの羽根が最適な道具となっています。いくら技術が進化して、フルオートメーション化が進んでも、最も神経を使うべき部分には人や自然の力が必要とされるわけです。
ボディ全体に施される、総亜鉛メッキ処理から数えると、じつに6工程もの下地処理や塗装作業が行われます。この層の厚みこそが、フォルクスワーゲンの存在感を引き立たせる大きな役割を果たしているのです。
では、もう一度、愛車のフォルクスワーゲンを眺めてみてください。
その色の秘密がおわかりになった今、先ほどにも増して、しっとりとした上質な塗装であることがご確認いただけると思います。あたかも上質なマニキュアを塗った貴婦人の爪のような柔らかい曲線を巧みに描き出す塗装。
愛車との思い出と共に、ボディの質感も色褪せることはありません。
フォルクスワーゲンへの愛着が増して、末永いパートナーとしてお付き合いいただけることでしょう。