こんにちは！
サービステクニシャンの庄司です。

今日は世界各地で活躍するレーシングマシン、『ゴルフGTI　TCR』をご紹介します。

その前に簡単にですがTCR規定について簡単にお話しします。

TCR(ツーリングカーレーシング)規定は２０１５年に施行されたばかりの新しい競技規定で、マシンの開発・販売や維持にかかるコストを制限しながら、様々な車種が同等のスペックを持ってレースを戦うことができるように考案されたものです。

現在は主軸となるインターナショナルシリーズのほか、アジアシリーズ等の地域別選手権や各国の国内選手権が開催されています。

フォルクスワーゲン・レーシングが開発・販売するゴルフGTI　TCRは、２０１５年に開発が始まり、テスト参戦を経て２０１６年シーズンに向けて２０台のマシンが販売されました。

ボディはレース用に開発されたエアロキットを装備して、市販車よりも４００ｍｍも幅広くなっています。

エンジンは２リッター直列４気筒TSIターボをベースに３３０ｂｈｐ、４１０Nmまでパワーアップさせ、サデフ製６速シーケンシャルギヤボックスを組み合わせています。

昨年は特にインターナショナルシリーズやアジアシリーズで活躍し、インターナショナルシリーズではレパードレーシングのステファノ・コミニ選手がドライバーズチャンピオンを獲得しました。

また先日、２０１７年シーズンに向けて改良された新しいゴルフGTI　TCRが発表されました。

新しいマシンは空力性能が向上しているほか、エンジンもパワーアップされており、３０台の販売が予定されています。

なお今年から日本のスーパー耐久シリーズに新設された『ST-TCRクラス』へのエントリーも予定されています。

※現時点ではエントリーリストに名前が載っていますが、参戦時期などは未定です。